2012年5月30日水曜日

レビュー「いかさまゴキブリ」

箱の写真しかない…(ゲームしている間は写真とってる間がない)
  みんなご存知ブラフゲームの『ゴキブリポーカー』の親戚はいろいろ存在するが、それの最新作だ。後で説明する聞くだに楽しそうなルールのお陰で?国内の通販・ショップでは売れ切れ続出の作品。
  ゲームのルールは非常に簡単。親から順に手札を出していき(出せない場合は山からカードを引いて次の人へ)、手札をなくしたプレイヤーの勝ち。(他のプレイヤーは持っているカードの種類や枚数に応じて失点)カードには1から5の数字が書いてあって、場のカード±1の数字のカードが手札から出せる。カードの中にはアクションカードがあり、これが場に出たら特定のアクションをする。
例:蚊のカードなら一斉にそのカードを叩いて、一番遅い人がみんなからカードを貰う、アリのカードは出したプレイヤー以外はみんなカードを一枚引く等
  これだけだとこのゲーム「手札が異様に速く貯まるUNOもどき」なのだが、一つのアイディアのおかげで売れっ子商品になっている。


そのルールとは
プレイ中に手札を隠す・捨ててOK
なんというルールだろう…

もちろんこの”イカサマ”にルールがあり、1、手札は1枚づつ消すこと 2、手札は机の上で見える状態にすること 3、警備プレイヤーにみつからないこと としっかりとしたイカサマルールが決められている。イカサマが見つかると警備プレイヤーからカード一枚引き取らされて、さらに自分が警備を引き受けなくてはいけない。警備プレイヤーはイカサマ禁止なので、また血眼で不正を探さなくてはいけないというわけだ。
左下の紫背景が『蛾』
このゲームにおいて一切表に出てこない主役である
  このイカサマルールを活かすためにカードの種類として『蛾』がいる。こいつは1、数字があっていても捨てることができない2、アクションカードの時のカードの受け渡しにも含めてはいけないという制限のお陰で実質的にイカサマをしないと捨てられないカードになっている。しかも、こいつはゲーム終了時にはマイナス10点!!こいつを処理するために必死でカードを消す(いかさまする)はめになるのである。
  このゲームはイカサマという普段できない行為が堂々と(こっそり)できるので、このプレイ自体背徳感に溢れていて面白い。手札を消す瞬間はブラフゲームの楽しい瞬間(人を陥れる快感)を何度も何度も味わえて楽しい事この上ない。人の目を欺く手法でガンガン手札を削っていけば、おとなしい善良な市民をマイナス点だらけにできる!なんと小悪党心をくすぐるゲームだろう…!傑作!


  といいたいのだが、ごきぶりポーカーがブラフゲームの中でもプレイヤーによって盛り上がり方に違いが出たように、このゲームもなかなか難しい。警備虫をずっとやっているとつまらない上にゲームにも負けるので、ここから抜け出せない人がいると盛り上がりに欠けると思う。なので、私はこのゲームでの判定は非常に警備中に有利でOKだと思う。見つけた!といった時に、そのプレイヤーが捨てようとしてたら、犯行の手口わからなくても見つかったことにするくらいの警備側にゆるい運用でもバシバシカードは消えて行くはずだ。(警備虫は他のプレイヤー全員を気にするので本当につかれるしね)個人的にはこのプレイ感を味わえるゲームが現在これしかないので、非常に高評価です。独尼で頼んじゃいました!

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